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ハンコックタイヤ、タイヤ業界では初の「ISCC PLUS認証」を獲得
「天然油」や「バイオベースポリマー」など環境にやさしいエコ素材を活用しながら、タイヤの性能向上を図ります。
環境に優しいオールシーズンタイヤ・Kinergy 4Sシリーズは再生可能な原材料を使用し、走行時のパフォーマンスを改善するため研究開発を行ってきました。
ハンコックタイヤは、タイヤ業界で初のグローバルエコ素材国際認証制度、ISCC PLUS認証(International Sustainability & Carbon Certification、以下ISCC)を獲得しました。
ISCC PLUS認証は、欧州連合(EU)再生エネルギー指針に適合する国際認証制度で、原料から生産過程、最終製品に至るまで、環境への配慮(=エコ性)を点検して付与します。世界130の原料メーカー、NGOおよび研究機関などが加盟しており、透明な審査基準と厳格な認証制度で、エコ認証分野で最も信頼度の高い機関の一つです。
当社は、クムサン工場(韓国)での石油ベースのオイルを天然由来のオイルへ仕様を変更し、石油化学ベースの合成ゴムから再生可能なバイオ化学製品(バイオベースポリマー)へ置き換えるなどの取り組みを通してISCC PLUS認証を取得しました。
原材料の栽培過程から、天然由来オイルの生成、タイヤ原料として使用され、最終製品が生産されるまでのすべての過程で認証試験が行われ、生産された自然由来材料のタイヤが環境にやさしい製品である事を立証する必要がありました。
それに合わせて、既存の石油化学系製品の使用に比べて炭素排出量の減少に寄与し、持続可能性を高めることができるISCC PLUS認証SBR(Bio/circular)を使用することにより、環境にやさしいタイヤの方向性も併せて提示しました。
今年10月に日本で発売を開始したオールシーズンタイヤ「Kinergy 4S2(キナジーフォーエスツー)」はISCC PLUS認証の原料を使用して生産された代表商品です。
Kinergy 4S2は天然原料の特徴を活用し、既存の石油化学原料と比較して同等以上の性能を発揮しました。天然由来オイルを使用した時のコンパウンドは、一般的な石油化学オイル使用した時よりも低い温度でゴムの性質を維持することができます。低温でもゴムの弾性を保ち、走行時のグリップを維持することができるため、雪上路面での優れた走行性能を備えています。
ハンコックタイヤは、これまで持続可能な原材料使用について、ESG(環境・社会・支配構造)に対して、様々な取り組みを行ってきました。グローバル最高権威の持続可能性評価指数である「ダウジョーンズ持続可能経営指数ワールド(Dow Jones Sustainability Indices World)」に2016年から2020年まで5年連続ノミネートを達成し 、グローバル持続可能性評価機関であるエコバーディス(Ecovadis)の「今年のESG評価」で上位1%企業に付与される最高等級の「プラチナ」を取得しました。